私のばあちゃんが作るきんぴらごぼうは世界で一番おいしい
もうすぐ、地元から飛行機の距離に引っ越す私。
最後に、友人達に会ったりしていました。
町子とも最後に遊びました。
2人で、コンビニに立ち寄り駐車場のところで座って喋っていたら、道路を挟んだ向こう側の歩道を、学校帰りであろう中学時代の同級生お富さんが歩いているのを発見。
町子と二人で、「あっ!お富さんだ!」と言い
お富さ~ん
お~~い!お富さ~ん
??????
お富さんは、全然こっちを見てくれませんでした。
道路を挟んだ向こう側と言っても、4車線とかある大通りでは無く、普通の2車線の道路なのです。
町子と二人で、聞こえないのかなー?
なんて言いながら、さらに大きい声で二人でお富さんを呼びました。
お富さーーん!!
すると、やっとお富さんがこっちを向いてくれました。
その瞬間、私と町子はフリーズ。
いや、誰やねーん!
全然知らない人でした(・_・)
横顔が本当に激似だったんですよ。
私だけじゃなくて、町子もお富さんだと思っていましたからね。
他人のそら似って凄いね。
その人は、私達の事を化け物でも見るかのような目で見ていました。
そりゃそうですよね。
全く知らない人が、訳の分からん名前を呼びながら全力で手を振ってきたら・・・さぞかし不気味だったことでしょう。
申し訳ねぇ!!!
そのかたが去ったあと、町子と二人で涙が出るほど大笑いしました。
そんな楽しい時間とも、町子ともバイバイです。
引っ越しの準備の手伝いや挨拶の為に、父と兄も帰省してきました。
兄の友人のマサオ君も手伝いに来てくれました。
マサオ君は凄く大人しくて優しくて、妹2号の面倒もよく見てくれていました。
そして私がポロッとhideのCD欲しいな~と言ったら、ピンクスパイダーとever freeをこれやるよ!と言って持って来てくれました。
良い人すぎませんか?笑
暫くして兄が、あいつお前の事好きだと思うって言ってて、それはごめんなさい。って思いました。はい。
引っ越しの荷造りや片付けで、毎日てんやわんや。
団地は、自分たちで補修等をして良かったので、壁や台所のシンクまわりのペンキ塗りなどは、私と父でやりました。
送料もかかるしひとまずは父と兄が暮らすアパートに住むので、あまり物は持って行けないし、父が新しく買えば良いと言っていたのでかなり捨てまくりました。
母は、嫁入り道具のタンスなども捨てていました。
母方の伯母たちも、最後に顔を見に来てくれました。
大好きな祖母は、泊まり込みで引っ越しの手伝いをしてくれました。
炊飯器を早々に発送してしまい家に無かったので、祖母がお鍋でご飯を炊いてくれました。
ご飯を炊きながら、シンクで何かを洗っていた祖母。
私が台所に行くと、ご飯を炊いているお鍋から尋常じゃない量の煙が出ていました。
ガスコンロの横のシンクの所に立っているのに、煙に全く気付いてない祖母。
「ばあちゃん!鍋!」
私が叫ぶと、祖母は慌てて火を消していました。
きっと、わが娘と孫が遠くに行く事を考えて上の空だったんだと思います。
そんな祖母に、父は言いました。
母は、もう働かなくて良い
もうお金の心配はしなくて良い
皆で住めるマンションでも買う
私は、これからは普通の暮らしが出来るんだな~。
と思っていました。
田舎なので、まわりの友人は団地以外の子は一軒家の子ばかりで、マンションとかあまり見た事が無かった私は、マンションってどんな感じなんだろ~な~。
オートロックとかあるのかしら???
わくわく♪
な~んて思っていました。
でもね・・・
知ってるかなー・・・?
知らないかなー・・・?
知らないですよね???
うん。知る訳ないか。
あのね・・・
私のお母さんね・・・
男見る目無いんだお♡