平凡こそ非凡なり。まさに、それなっっ!!!
試験から数日後。
確か、休み時間だったと思います。
先生から廊下に呼び出されました。
まぁ、だいたいお察しだと思いますが
そこで不合格だと。
そう告げられました。
もう一度大きい声で言っておきましょう。
不合格でした。
正直、全くショックはありませんでした。
むしろ、良かったーくらいの気持ちがありました。
バカですよね。
本当にバカなんですよね。
Top of the BAKA なんですねー。
そうなんですねー。
どうしようもないですねー。
これで私も母達と共に、父と兄の元に行く事が大決定いたしました。
正直、気持ち的には楽しみの方が大きかった気がします。
お父さんがいて、お母さんがいて、お兄ちゃんがいて、妹ちゃんがいてー。
そんな普通の家庭を知らない私からしたら、夢のような生活が待っている感覚でした。
もう、1人でゴハンを食べる事もなくなる。
食卓を皆で囲んで、そして毎日楽しく暮らせる。
きっとお金にも不自由しなくて良いんだ。
ヤ●ザおじさんともおさらばだし、誰かに気を使って過ごす事もなくなる。
ただ目の前にある、その夢のような生活だけしか見えていませんでした。
受験に失敗し、なんの進路も決まっていなかった私。
あとは、卒業を待つのみ。
当時、大倉さんという違う中学の金髪坊主のどヤンキー男子から、毎日のように電話がかかってきていました。
彼も両親が離婚しており、確かお父さんと2人暮らしとかでした。
恐らく淋しかったのでしょう。
夜になると「小梅~なにしてんの~?」と渋い低音ボイスで電話がかかってきていました。
うだうだ2人で喋って、無言の時もあれば大倉さんが電話の向こうで歌ってて、それを無言で聞いている事もありました。
大倉さんは1/3の純情な感情を電話越しでよく歌っていました。
あれはいったい何の時間だったのですか?
そしてこれは、中学在学中だったか卒業後だったか忘れたのですが、ある日の日中。
その日も大倉さんから電話があり、喋っていました。
話している途中で、キャッチが入りました。
大倉さんに、長かったら切って良いからと伝え電話を切り替えました。
誰からの電話だったと思います??
え?!
うん。うん。
そうです。そうです。
それ!それ!しつこいですね
メガネからでした。