携帯なんて誰にも見せられないし絶対見せたくない
その日なんだか母はソワソワしていました。
そして、いつもよりオシャレをしているように感じました。
なんだかおかしいなー。
おかしいなー。
おかしいなー。
怖いなー。
怖いなー。
何だろうなー。
気のせいかなー。
嘘をついている時の空気感がビンビンに出ていました。
おかしいなと思いつつも、特に深く聞く事も無く母を見送りました。
午前中に出掛けた母は、夕方には帰ってきたと思います。
帰ってきてからも、特に私からは何も聞きませんでした。
別に、私の彼氏でもなんでもないし(笑)
当時、私はまだ携帯を持っておらず母の携帯を借りて友人にメールをしたりしていました。
母が怪しい動きをしていたその日だったか、数日後だったかはハッキリと覚えていませんが、私は母の携帯をいじっていました。
友人にメールを送ろうとしていたのだと思います。
その時、何気なく受信フォルダーを見ていた私は
ん???
となりました。
おや?おや?親?
となった私は、そのメールを開いて見てしまいました。
そこには、こう書いてありました。
███ピーしたから疲れただろ?
ゆっくり寝ろよ
(・_・)
母彼からのメールでした。
(・_・)
(・_・)
(・_・)
(・_・)
(・_・)
あの女まじで・・・
このメールを見た私は、自分の目を疑いました。
母彼は、飛行機の距離に住んでいるんですよ?!
わざわざ会いに来たんですね。
███ピーをしに会いに来たんですね。
分かります。はい。
いや、全然分かりたくも無いけど。
母は一体何がしたいのか?
父と暮らし始めてるのに、母彼にも会うとか…何がしたいのか?!
というか連絡を取り合っていた事に驚きました。
正直、母彼から逃れたくて父の元に来たところもあるのかな?と勝手に思っていたので。
てかさー。てかさー。
私も携帯いじるの分かってるのに、なんでメール消さないわけ?!?!?!
勝手に見た私も悪いけど、私が母の立場だったら絶対消すね!
すぐさま消すね!!
全消去するね!!!
詰めが甘いんだよ!!!!
女ってさー、嘘つくの上手いって言いません?!
なんであの人あんなに分かりやすいんだろ。
ウキウキしてんじゃねーよ。
男と繋がってたいんなら、なんで父の元に来たんだよ。
私達も巻き込んで、なんで父の元に来たんだ。
私はそっと受信フォルダを閉じ、その事について母には何も聞きませんでした。
そしてその事は、さすがに兄にも言えませんでした。
今の今まで、誰にも言わずにきました。
そして、それを今こうして全世界の人が見れるブログに書いています(笑)
母彼とは、その後私の知る限りは連絡を取っている様子はありませんでした。
多分ですけど・・・
当時で母彼は50代(推定)
あれから、およそ20年。
元気で幸せにやってくれてると良いな
(棒読み)