一生懸命頑張った人には幸せになって欲しい
兄の仕事はガテン系。
正直、女の私にはかなりハードでした。
兄もしんどかったとは思いますが・・・
朝4時過ぎに起き、家に着くのは22時過ぎ23時過ぎになる日もありました。
帰りの車の中ではグロッキー状態。
兄と会話するのすらしんどく無言で一点見つめ。
兄に
「おいっ!どこ見てんだよ!」
などと言われておりました。
兄は休憩時間に仮眠をとるからなのか?体力があるからなのか?分からないですが、帰り道でも結構元気で、わりと話すタイプの男なので、すんげー話しかけてくるんですよ。
しまいには、しりとりしよー!とか。
兄の言う事は絶対!なので、まぁやりますけども。
そして、指スマしよー!とか。
ちっちってやつですね。知ってますか?
それも、まぁやりますけども。
2人ですからね。
指スマに限っては、兄運転してっからね。
手使えませんからね。
2人で口で言うんですよ。
「指スマ1!!」
「指スマ2!!」
とか。
衝撃のつまらなさ。
つまらなすぎて、ソッコーやめました。
あとは、2人であーでもないこーでもない。
ピーチクパーチクお喋りしながらの帰宅でした。
兄は疲れていなかったのだろうか・・・?
なぜか、父が一緒の時は全員ほぼ無言なんですよね(笑)
不思議。
駅の工事も終盤の頃には、父も現場に来る日が増えていました。
駅の工事が終わった後も、学校の工事に行ったり何か所か一緒に行って手伝いました。
その頃には、完全に父も兄と一緒に働いていました。
兄が父を雇っているという形です。
お前、よく平気な顔で兄が取ってきた仕事出来るな?!
って思いますです。
ある時から、現場が遠く帰る時間が遅い日が続きました。
家に帰ると、父がまず先にお風呂に入ります。
私は、その後にお風呂に入りごはんを食べ、父の分と自分の分の後片付けをして寝る感じでした。
母は、お酒を飲んで出迎える時もあり、時間が遅い事で私は文句を言われたりしていました。
母と私と妹は同じ部屋で寝ていたので、時間が遅いと妹が寝れないとか、そんな理由だったと思います。
それを兄に愚痴ったら、兄は驚き怒っていました。
そして、お前はもう来なくて良いよ。と。
父も兄のおかげで仕事が出来ていましたし、どうしても人手が足りない時は兄の彼女のモッチーが手伝いに行ったりもしていました。
あれから10年以上が経ちました。
私は、兄は父の友人がやっていた会社が潰れたから、仕方なく独立したのだと思っていました。
つい最近までそう思っていました。
ですが違いました。
つい数日前に、たまたま知ったのですが、兄は父の友人の元で働いている時から
絶対父のようになりたくない
母のようになりたくない
人に使われるのは嫌だ
と思っていたそうです。
なので、私は全然知らなかったのですが、色んな現場に行く度にいろんな人に自分から声をかけまくり、頭を下げまくり人脈を作っていたそうです。
今、私の兄は職人さんを数人抱えた株式会社の社長をやっています。