【袖振り合うも多生の縁】どんな形でも人と人との出会いは運命なのかもしれない
モッチーが病院に運ばれた日。
モッチーが運ばれた病院はそこそこ大きい病院だったのですが、その日偶然いつもはいない先生が来ていたそうです。
その先生が、詳しくは分からないのですがモッチーのレントゲンだかMRIを他の先生方と一緒に見たそうです。
そして、その先生がこれはもしかしたら
NMDA脳炎
ではないか?という診断をされました。
これは、後に色々な方のブログやネットの情報を読み漁って分かったのですが、この脳炎は診断が難しくあまり知られてもいないので、精神疾患と診断されたりする事があり治療を開始するのが遅れてしまう事があるそうです。
しかしモッチーの場合は、この先生のおかげで病院に運ばれてすぐ適切な治療を開始する事が出来ました。
この脳炎は若い女性が発症する事が多く、簡単に言うと卵巣などに奇形腫ができ、体に異物があると判断した脳がそれを排除するための抗体を作るのですが、その抗体が過剰に作られ脳まで攻撃してしまう。という病気なのです。
私はこの病名を聞いた時、モッチーが3週間前の甥っ子の運動会の時に頭が痛いと言っていた事を思い出しました。
きっと、あの時から徴候があったのだと思います。
はっきりと病名が分かるまでは血液検査など行い、結構な時間がかかり私たち家族は不安な日々を送っていました。
私は詳しくは全く分からないのですが、特殊な検査が必要だったのか?病院は検査機関など探してくださり、最善を尽くしてくださいました。
モッチーは入院してから、ずっと意識を失ったままで自発呼吸も出来なくなりました。
喉の所を切開し人工呼吸器がつけられました。
この時、姪っ子は2年生くらいだったと思います。
甥っ子は幼稚園の年中さんでした。
集中治療室に子供は入れないので、お見舞いにも行けませんでした。
すごく不安だったと思います。
すごく寂しかったと思います。
毎日欠かさずお見舞いに行っていた兄も大変だったと思います。
不安だったと思います。
私たちも不安と恐怖でいっぱいでした。
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モッチーが入院して2週間ほど経った頃。
モッチーは敗血症になってしまいました。
敗血症についてネットで調べてみると怖い事しか書いていなくて、凄く不安になりました。
モッチーがいなくなってしまうのではないか?
最悪な事が頭の中をグルグル駆け巡り、怖くてたまりませんでした。
この日は、病院から帰って来た兄も相当落ち込んでいました。
何度もため息をつき、頭を抱えていました。
私はこの日、兄宅からの帰り道、兄にメールを送りました。
色んな人のブログとか読んでるけど、大きい病気とかになった人って不思議とそれを治せる先生に出会えるんだって!
だからモッチーも絶対大丈夫だから!!!
そう送りました。
兄からの返事はありませんでした。
敗血症に関しては、先生が前もって敗血症の対策をしていてくださったようで、数日後には落ち着きモッチーは乗り切ってくれました。