コシの強いうどんより、ふにゃふにゃのうどんのほうが好きなんだけど
父の仕事の日がかなり減っていきました。
兄ももちろん同じです。
その分、給料も減っていきました。
会社の社長は、父の友人。
詳しくは知りませんが、地元も同じで古くからの友人のようでした。
今思うと、友人というより父が利用されていただけだなって思います。
父と兄は、給料もかなり搾取されていたように思います。
社長は妻子持ちの既婚者でしたが、マンションを2部屋借りていてお妾さんまでいました。
給料が少ないのに、父のカード使いは相変わらず。
給料日前になると、ろくに食べ物さえ買う事が出来ませんでした。
春雨の悪夢再びです。
春雨は家になく、この時は家に小麦粉がありました。
なので母と二人で小麦粉をこね、ビニール袋に入れ足で踏み踏み。
うどんを作りました。
お金無いのに、踏んだりしてコシを出そうとしてる。
ウケるーーー。
社長とは、連絡もあまり取れなくなっていきました。
父は、家族にはビックリするほど大きい顔をしている男ですが、基本的には内弁慶なのです。
自分の身内や社長などには、何も言えないのです。
(この、自分の身内の中に私達は入っていません。)
ただただ、ヘラヘラしているだけなのです。
利用されているのに。
仕事はあまり無い。
カード地獄。
給料は少ないし遅れる。
社長とは連絡も取れない。
父はストレスのせいか、帯状疱疹になってしまいました。
お金が無いので、それまでヘビースモーカーだった父はタバコもやめました。
その数年後、母方の伯父が父に
「よくタバコやめれたね~」
と言ったら、父が
「いや~、もう決めたらスパッとやめたよー」
とドヤ顔で答えていて、こいつただタバコ買えなくなってやめただけのくせに、何言ってんだよ。
本気でイラッとしました。
本当にね・・・息を吐くように嘘をつくとは、父の事ですよ。
それを聞いて関心している伯父。
おじちゃん!騙されないで!!
そう思いました。
そして、とある月。
とうとう、給料が支払われませんでした。
何度も何度も社長に連絡を取っていて、家にも行ったりしていたようですが、全然捕まえる事ができませんでした。
暫くして、やっと連絡が来たと思ったら
自己破産をしたとの連絡でした。
父と兄の残りの給料は、結局支払われる事はありませんでした。
そして、父と兄は職を失いました。