生きてさえいれば生き別れた妹にも再会出来ると信じて生きている
ダラダラと本当にごめんなさい。今回で完結です。
妹1号と電話で話すのが日課になりつつあった中学2年生の夏休み。
妹は電話で言っていました。
「お父さんにバレないようにね、小梅ちゃんちの電話番号はセーラームーンのシールの裏に書いてるんだ」
神童かな?って思いました。
なんて賢い子なのかしら、この子は。
姉バカです。
そんな中、父と兄が帰省してきました。
父は基本的には自分の実家に帰っていましたが、うちにも立ち寄っていました。
当時は特に何とも思っていなかったのですが、よく考えると凄く変な状況ですよね。
母には彼氏がいるのに、元旦那が家に来るとか・・・
凄く変!!
いつもなら兄達が帰省すると母も家にいたのですが、この時は家にはおらず電話がかかってきて
「お父さんまだいるの?また電話するからお父さん帰ったら教えて!」
的な事を言われた気がします。
なんだかよく分からないけど、母は父に会いたくないんだなという事だけは分かりました。
兄は帰省すると友人のマサオ君と遊びたおしています。
父と兄が帰省してきたその日、記憶が曖昧なのですが妹2号はおそらく母に連れ出され家にはいなかったと思います。
兄は遊びに行っているので、家には私と父の二人きりです。
父は基本ゴロゴロしてテレビを見ているだけで無言なので、正直誰でも良いから早く帰ってきてくれ!と思っていました。
いつもは玄関付近に電話は置いてあったのですが、留守電になって妹1号の声が父に聞かれるのは何となくマズイんじゃないか?と思っていた私は、電話を部屋に置いておきました。
もう日も暮れて、暗くなっていました。
父のそばにいるのも疲れ(笑)
いったん部屋に入りました。
自室の床に置いておいた電話を見ると、留守電のボタンが点滅していました。
そういえば、母も電話してくるんだったわ。と思い、父に聞こえないよう音量を一番小さくして、誰からかな?と聞いてみました。
妹からでした。
「小梅ちゃ~ん。小梅ちゃ~ん」
と、淋しそうな声で私の名前を呼んでいました。
私からかけ直す事はできません。
時間的にも、もうメガネが家にいる時間。
明日かかってきたら謝ろう。
明日はいっぱい話そう。
そう思っていました。
ですが、その日以降妹1号から電話がかかってくる事はありませんでした。
どうしたんだろう?
友達と遊んでるのかな?
学校のプールにでも行ってるのかな?
そう思っていました。
数日経って、母が言ってきました。
「妹1号と連絡取ってる事がメガネにバレた。」
母の話によると、メガネからしつこく電話がかかってきたようで、出たところ
「妹1号と連絡取ってるだろ?」と言われたそうです。
どうやってバレてしまったのかは、正直分かりません。
通話履歴でバレたのか、電話料金が高くなってしまいバレたのか。
妹の言動でバレてしまったのか。
私には知る術がありません。
父が来ていたあの日。
どうして電話に出なかったのか。
悔やんでも悔やみきれません。
私達は、また音信不通になってしまいまいした。